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武蔵美通信にインタビュー記事を掲載していただきました

武蔵美通信

武蔵美通信2021年5月号1頁
武蔵美通信2021年5月号1頁

武蔵野美術大学の通信教育で学ばれている学生さんに配布される冊子「武蔵美通信2021年5月号」に原太一のインタビュー記事を掲載していただきました。

武蔵美通信2021年5月号2.3頁
武蔵美通信2021年5月号2.3頁
武蔵美通信2021年5月号4.5頁
武蔵美通信2021年5月号4.5頁

母校・武蔵美からこのインタビューのお話をいただいた時、躊躇しなかったと言ったら嘘になりますが、、

僕などの体験でも何かしらヒントになることがあるかもしれないと思い直し、受けることを決心しました。


改めて見直してみると、とても正直に受け答えできたと思います。

武蔵美の通信講座とは

①入学資格

・高校を卒業した方

・入学時の知識や技術を問わない

 

②体験談

絵画教室の生徒さんで武蔵美通信講座の絵画コースに実際に通われている方がいらっしゃいます。お話を伺い、リアルな生の声を聞くことができました。

※ただし個人的な主観が含まれるため、意見の一つとしてご理解ください。

 

「子供の頃から絵を描くのが好きだったあたしが、ムサビ通信を知ったのは20年程前、30歳のころです。

 

興味がありましたが

 

その時は、途中で挫折しそうだと後ろ髪を引かれる思いで諦めました。

 

 

時が過ぎ縁あって原太一氏の絵画教室で指導を受けることになり、楽しく通っていました。

 

教室にはムサビ通信で学んでいる先輩がいました。

 

その方が楽しそうに課題をクリアしている姿時にはとても悩んでいましたが

 

生き生きと絵を描く姿が美しく見えました。

 

 

ムサビ通信に入学するとああなれるのか〜と勝手に思い、入学の決意を家族、知人に伝えると

 

「で、今更何がしたいの?」

 

と必ず言われたのだけど

 

その返答は出来ず仕舞い

 

思考も金銭的にも見切り発射のムサビ通信入学でした。

 

 

 

入学するとあたしのピノキオの様に伸びていた鼻はポッキリ折られ、修復する暇もありません。

 

多分ここで脱落する方は多いと思います。

 

しかし、

 

あたしは折られた鼻はそのままに一心不乱に課題に向かうしかなかったのです。

 

要するに背水の陣です。

 

ムサビ通信は基本孤独です。

 

大半は自宅で課題制作と座学のレポート投げ出したくなる気持ちとの葛藤です。

 

20年前の不安的中でした。

 

 

しかしあたしの場合は週に一回、しばらくしてから2回通うことにした太一氏の教室で、

 

氏からの助言と仲間からの励ましを受け心強かった今考えるとこの時間はとても重要でした。

 

描く力をもらい先に進めたのは、

 

通信課題に直接言葉をもらうことで自信となり力となっていったからだと確信しています。

 

これでいいのか不安で送る通信課題よりよほど心強かった❣️

 

 

返って来た課題で良い評価の時は有頂天にダメなときは真摯に受け止めることができたのですから。

 

 

そして何より良かったと思うのが

 

励ましあう友人に出会えたことと、座学の通信課題に取り組んだことと考えます。

 

さすが多くの文化人を輩出しているムサビだけあってレポートには苦労しました。

 

浅はかな考えでは通らないのです。レポートの骨格ができてから何度も書き直し、ようやく可がもらえる程度です。

 

この課題は何を聞き何を求めているのか

 

そしてどう答えるべきかを模索し

 

自分なりの答えを探さなければならないのです。

 

そこで役に立ったのは友人とのラインです。お互いの作品を繰り返しわかりやすく批評し合うことで、主観だけではなく客観的な見方を学び、思考が深くなることを実感。

 

レポートでの文章表現につなげることができました。

 

 

そして最後にムサビ通信ならではのスクーリング(実際にキャンパスに行き直接授業を受けること)についてです。

 

ほんと、スク(スクーリングの省略形)には色々な人がいます。

 

悠々自適なご老人から野心豊かな人々、趣味の講座の延長線という人、色々な事情で通う若者、あたしみたいに背水の陣を敷いているモノ

 

ほんと色々です。

 

 

そして講師の先生も色々です。

 

様々な人達が渾然一体となった「修羅場」です。

 

 

 

なので、ほんとスクは刺激を受けるとともに自分の拙さを実感する場所でもあります。

 

この修羅場では、

 

その場限りの交流や長々と続く反目し合う関係もあり、各人がその場にいる魑魅魍魎を値踏みしている感があるのは事実です。

 

またそのことを誰も表には出しません。

 

出さずに、各々が己の興味を引く人物や作風をチョイスし、交流をしていくのです。

 

 

だがしかし、36日の短いスクの教室の中では確実に連帯感が生まれていて

 

「あっ、あたしムサビの生徒だ!」

 

と思う時間が必ずあります。

 

 

あたしみたいな「感覚」や「直感」を武器として生きている人間でも、しっかりとした考えを持てる様になったのはムサビ通信のおかげだと考えます。

 

 

同時にその後ろには途中で諦めた方が沢山いるということも忘れてはいけないと考えます。」

 

 

 

お話を伺って一番印象的だったことは

「大変なことも多いが、入学して良かった」

ということでした。

 

「費用は安くなく、途中で挫折してしまう方も多い」

とのことでしたが、

 

「武蔵美の通信講座を受けたことで、技術が向上したことは勿論、仲間や講師の方との交流、座学にトライすることを通して視野が広がり、思考も深めることができた」

と仰っていました。

 

 

この方はもともと絵の素養があったこともあり、教室でも継続して制作し上達されていました。

武蔵美の通信に通い始めてからはより一層熱心に描きまくり、見違えるほど上達されました。

課題を軸としつつ僕の教室を活用してくれていて嬉しく思っています。

インタビュー記事のブログを書くためのインタビューにも快く応じて下さり、大感謝です!!

 

 

 

企画して下さった株式会社イデア・ビレッジの山根様、文章を書いて下った合同会社アートダイバーの平澤様、写真を撮影して下さったYOKOHAMA様、素敵な記事にして下さりありがとうございました。

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